味覚 気取った意味ではなく、それはセンス
人の好みはそれぞれで、苦くて濃いのとかあまり苦くなくて酸味があるのとかいろいろだと思います。うちの店でもアイテムの割合は7対3で深煎りが多く、私の好みが反映されています。誰でもどちらかに偏ってしまう時期があったりしてそれはそれでよくあることなんですけど。たとえばあまり深くないローストの珈琲を飲んで、やたら苦が酸っぱかったり渋みが強かったりの経験が続くと嫌いになってしまいますよね。逆に深いローストの珈琲で、やたら苦いだけで焦げくさかったり味が抜けてしまった深煎りもおなじこと。どちらも良くないローストで作られた珈琲ですが、このような珈琲しか飲んだことがなければ不味いと思いこんでしまいますね。このローストはこんな味と決めつけてしまいがちです。確かに市場にはこんなとんでもない豆がいっぱいありますし、偏る原因は珈琲を売っているほうにもあるわけです。 きちんとしたローストの豆に出合うことができないまま珈琲嫌いになったりするわけですから.....。
好みはあるけれど、たまにはいつもと違うローストの珈琲もどうかお試しください。 また別の世界が広がって感動したり衝撃だったりするかも。 味の経験の積み重ねで味覚のセンスは磨かれていきます。 味を磨くといってもいいのかも知れませんが、これは珈琲だけに限りませんよね。
ちなみに私も若いころ~コーヒーが好きでよく飲んでいました。 喫茶店でバイトしてまして、何だかよくわからずコーヒーを淹れてたんですね。その時代の喫茶店のコーヒーって朝開店前に何10杯分をネルフィルターで一度に作っておくんです。そしてオーダーが入るとちっさい手鍋で沸かして出すわけです。 そんなコーヒーでも当時はうまいと思って飲んでました。そして冷めると濁ってしまうのは当たり前と思っていました。たいていどこの店もそんな感じだったし、使っているコーヒーはたいてい今もある有名大メーカーのものでした。
今だったら絶対のめないすごいコーヒーでしたね。
そのあとコーヒー専門店時代が始まりだいぶまともになって来まして、私のコーヒー人生が変わりつつありました。
そこらへんの話はまた後日書きたいとと思います。
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